●質問
新卒での就活に失敗して、メンズエステでバイトしています。お給料はそこそこもらえているのですが、正直、仕事がつまらないなと感じています。わたしの将来はどうなるのでしょうか？（23歳・埼玉県）

●回答
将来がどうなるのか、あまり悩まなくていいように思います。
まず、新卒で就活に失敗したと言いますが、新卒至上主義をでかでかと掲げているのは、経団連だけですからね。つまり、大手企業なかの一部の企業が、すなわち日本中の企業のほんの数％にも満たない企業のおじさんたちが、いまだに、新卒とそれ以外を区別して、新卒が有利になるようにしているだけの話です。
アホらしいと思わないですか？　たとえば新卒より、30歳の転職組のほうが、仕事も社会のルールも熟知していて即戦力になるのでいいと思いませんか？　それを一部のおっさんたちはアホみたいに新卒新卒と言っているわけですよ。

あなたのように、新卒での就活に失敗して人生に絶望している若い人は大勢いますが、みなさん、失意のうちにいるのは若い頃だけです。それも、若い頃のある一時期だけです。

なぜなら、年齢を経るごとに世の中のカラクリ（ウソ）が見えてくるからです。たとえば先に書いたように、経団連の恣意的な言動ゆえに新卒じゃないと価値がないみたいに若い人たちが思っている、というのが、歳と共にわかってくるのです。

また、失意のうちに暮らしていても、やがて「自分はこれをやりたい」というものが見えてきます。なぜ見えるのかといえば、歳とともに経験値が高くなるからです。
つまり、「これをしたい、あれをやってみたい」と思う気持ちは、あなたの経験が、あなたにもたらしているのです。

ということですから、今は、なんとなくメンズエステにいるのであれば、なんとなくメンズエステで働いておくといいと思います。それも経験です。

経験って、すごく充実したひとときを得ること、みたいに思っているかもしれないけど、漫然と暮らすとか、不満が多いけどそれを自分ではどうすることもできず、日々イヤな自分として暮らすとか、そういう経験だって経験なわけですよ。そして、どちらかといえば、そのようなパッとしない経験というか、人様にあまり言えない経験のほうが大切なのです。そういう経験のほうが、あとあと役立ちます。そのような経験は、社会を見る目を養うのに役立ちます。他者の痛みを知るのに役立ちます。

つまり、あなたは今、身体を張ってとてもいい勉強をしているのです。
お互いがんばっていきましょう！