●質問
お客さんって、なぜ店外デートに誘ってくるんですか？いちいち断るのが面倒なんですけど……。

●回答
たしかに、ある種のお客さんは、セラピストさんのことを店外デートに誘いますよね。この項ではまず、メンズエステのセラピストさんを店外デートに誘ってくる男性心理について解説をしましょう。次に、店外デートを断る秀逸な方法についてお伝えしましょう。

店外デートに誘ってくる男性心理
店外デートに誘ってくる男性の心理は主に3つです。
1つ目は、自分が好きな女子のプライベートの顔を見てみたいというものです。
お店で働いている時、あなたは仕事人としての顔をしていますよね？　仕事人としての顔というのは当然、プライベートのあれやこれやの感情を隠していますね。その隠された感情を知りたいと男性は思うのです。
わかりやすく例えて言うなら、昼間はまじめな顔をしてエッチのエの字も知りませんというような女子が、プライベートではじつはすごく淫乱だという、そのギャップを見たいと思っているのです。
そのギャップを見ることによって、「自分とおなじ人なんだ」という感情を持ち、さらに好きになりたいと思っているのです。「自分」はサラリーマンで不自由な生活をしており、性欲も満たされないさえない人生だけど、自分がお気に入りのセラピストも自分と同じでお金がなく、食べたいものも食べていなくて、性欲も満たされていなくて……というのを知ることで、「自分と同じ人なんだ」と思い、安心し、さらに親密な感情が湧いてくるのが、じつは男なのです。

カオナシのような・・・
2つ目は、言うまでもないことかもしれませんが、「あわよくば一発やりたい」です。これはこれ以上解説の必要がないでしょう。
3点目は、お気に入りの女子との店外デート中にほしいものを買ってあげたいというものです。このへんの男性心理は、宮崎駿監督が「千と千尋の神隠し」の中で、カオナシにうまく託しています。
要するに、「なんかさみしい」と常に思っている男性だということです。なんかさみしいので、自分のお気に入りの女の子にほしいものを買ってあげて喜んでもらいたい。喜んでくれている姿を見ることによって、この世における自分の存在価値を見出しているのです。簡単に言うと、男って男であるがゆえに、なんかちょっといつもさみしいんですよ。

男性心理を熟知しているお店は・・・
さて、店外デートをどのように断れば面倒くさくなくなるのかについて、以下にお話しましょう。
まず、上にご紹介したような男性心理をよく知っているお店のオーナーさんは、そもそも店外デートOKにしていたりします。
たとえば、「店外デートプラン120分2万円」などというプランをおおやけに作っています。これはキャバクラの同伴と同じです。
同伴して、女の子が食べたいものを食べ、行きたい場所に行き、買ってほしいものを買ってあげ、あれやこれややってからお店に来るというわけです。
キャバクラ業界では、アフターより同伴の方が安全だという理由で、毎日同伴する女子もいます。つまり、店外デートの最中にお客さんが一発やりたいとなっても、結局は決まった時間に2人でお店に行かなくてはいけないので、うまく男性の要求を断ることができるというわけです。
したがって、店外デートプランというのは、お店にとっても、お客さんにとっても、セラピストさんにとっても、ある一定のメリットがあると言えるのではないかと思います。

施術ルームでデートしよう
では、店外デートプランを作っていないお店はどうなのかといえば、施術ルームでデートしてください、ということを普通にやっていたりします。
たとえば、2時間の指名枠の中で、施術をするのではなく、セラピストさんが食べたいものをデリバリーし、映画を見ながら一緒に食べるなどのデートを、施術ルームでするというケースがあります。
この場合、2時間では時間が足りないことが多いので、5時間の指名だったりしますが、その5時間の間、マッサージをまったくせず、一緒に映画を見てお茶を飲んでお喋りをして、というだけで終わるというケースも本当にあるのです。
このようなことは、男性心理を熟知しているオーナーさんはよく理解していると思いますので、あなたの店に店外デートプランがなかったり、施術ルームでマッサージ以外のことをしてはいけないというような決まりがあったりするのであれば、あなたみずからオーナーや店長に申し出て、店内デートするようにすれば、指名客がさらに指名してくださるようになり、かなりの太客としてあなたの稼ぎを助けてくれるのではないでしょうか。

どう断る？
店内外におけるデートがNGというお店は、もう仕方がないので、「お店の人に店外で会うのは禁止されています」などと、うまく断ればいいと思います。
まかりまちがってLINEをお客さんに教えている場合は、「このLINEはじつはお店が管理しているので不用意なことを書けないのです」などとお客さんに伝えれば、それでOKです。
それでもしつこく店外デートを迫ってくるお客さんについては、「わたし学生ですごく忙しいので」とか「わたしシングルマザーで1日24時間では足りないくらい忙しいので」などと言っておくと問題ないでしょう。
それでもしつこい場合は、オーナーや店長に言って、その客を出入り禁止にしてしまえばいいです。
というわけで、男性心理をうまく活用してガンガン稼いでください。