●質問
お客さんの自宅に派遣されるのがすごくイヤです。どんな人かもわからないのに、お客さんがいつも使っているベッドのシーツに触れなくてはいけないし、お客さんがいつも使っているであろうコップにお茶を入れて出された時なんかもう「絶対無理」と思います。メンズエステで働いている限り、自宅派遣は避けられないのでしょうか？

●回答
その感覚、分かります。まったく見ず知らずの人のおうちに行くと、部屋が非常に清潔であれば別ですが、生活感あふれる部屋だと、「ちょっとここに座りたくないな」とかと思いますよね。また、施術においては、ベッドの上に広くタオルを敷くと思いますが、それでもどうしてもシーツに触れてしまうことだってありますよね？
というわけで、メンズエステのセラピストさんにおける自宅派遣について以下にまとめましたので、ぜひ参考になさってください。

自宅派遣のメリット
まず、自宅派遣におけるセラピストさんのメリットについてお話します。メンズエステのセラピストさんを自宅に呼ぶとなると、お店の人に住所や家の場所がわかってしまいます。したがって、ホテルにセラピストさんを呼ぶという「匿名的な遊び」ではなくなるので、お客さんがより紳士的な振る舞いをする可能性が高くなります。
また、常連さんであれば、ドライバーさんが施術が終わるまで自宅近くで待機しているか否かも、だいたい分っていますので、おかしなことをすればすぐにドライバーさんが自分の家に来てしまうという危機感を持っています。

さらに、自宅にセラピストさんを呼ぶとなると、どうしてもご近所の目を気にするお客さんが多いものです。部屋数の多いマンションやアパートに住んでおり、近所の人とほとんど会ったこともないということであっても、彼は24時間365日そこで生活をしているわけですから、ある程度マナー良くしないと「この部屋の住人は夜中に女性を呼んで大きな声を出してなにかをしている」という良からぬ噂が立ってしまいます。
そんなこんなで、自宅派遣というのはホテルやレンタルルームの派遣に比べて、セラピストさんにとって安全だということが言えます。

自宅派遣のデメリット
とはいうものの、やっぱりお客さんが日常生活を営んでいる場所ですから、どうしても汚れが気になって、いつもどおりの施術ができないということもあるでしょう。
あるいは、自宅であることをいいことに盗撮をする輩がいるかもしれません。また、ご近所の目があるというのに、サービスを勘違いしている男がいるかもしれません。さらに、ハウスダストや動物アレルギーを持っているセラピストさんはもう「絶対無理」と思うでしょう。

自宅派遣NGにしよう
そういう人は迷うことなく、「私は自宅派遣NGでお願いします」とお店の人に言いましょう。自宅派遣NGにすることでお客さんの数は減ってしまうかもしれません。しかし、収入が減ることと、どうしても生理的に無理な他人の部屋に上がることを天秤にかけた時、やはり「自宅派遣NGです」とお店の人に宣言してしまった方が何かといいのではないでしょうか？
減った分の収入については、お店を掛け持ちすればいいと思います。
ちなみに、自宅派遣のお客さんが多めのお店なのか、ホテル派遣が多めなのかというのは、3か月も働いているうちにわかってくると思います。なので、比較的早い時点で、ホテル派遣多めのお店に移ることができるでしょう。
一般的には、施術ルームを抱えているお店より、派遣のお店の方が稼ぎやすいと言われていますが、施術ルームを抱えているお店の中にも稼ぎやすいお店もありますから、そういったお店を求人サイトで探してみるのも1つの方法でしょう。

自宅派遣を希望する男性心理
最後に、参考までに、ホテルではなく自宅にセラピストさんを派遣してもらいたがる男性の気持ちについて触れておきます。
1つは、ひとりでお酒を飲んでいて、急にさみしくなったので女の子とおしゃべりしたくなった。あるいは女の子にマッサージしてもらいたくなった。だから自宅に呼ぶというケースがあります。酔いがさめたとき後悔するパターンですが、後悔することと、さみしくなったので女の子に癒してもらいたいという気持ちとを天秤にかけた場合、後者が勝つのです。だから、ある種の男性は急に思い立って自宅にセラピストさんを呼びます。

あるいは、ホテル代をケチるゆえに自宅にセラピストさんを呼ぶということもあります。ホテル代とセラピストさんの出張費を天秤にかけた場合、一般的には出張費のほうが安上がりだからです。
さらに、特に家賃の高い家に住んでいる男性に言えることですが、自分の経済力を誇示することによってセラピストさんに好かれたい。あわよくば付き合いたい。だから自宅に呼ぶ。そういう男性もいます。
お店の人やベテランのドライバーさんは、そのへんの男性心理を熟知していますので、ヤバそうと思えばお客さんの自宅周辺に車を待機させるという措置を取るお店もあります。