アンケートにひどいことを書かれて落ち込んでいます

●質問
メンズエステ店で一生懸命施術しても、お店のアンケートにひどいことを書かれて、すごく落ちこんでます。こういうのってどうすればいいんですか?
●回答
例えば、食べログが象徴的だと思うのですが、「お客様のアンケート結果」によって、星が増えたり減ったりするというのが当たり前の時代になりましたよね。飲食店にしろ、旅館にしろ、それでおおいに困っているみたいです。

1万円しかもらってないのだから1万円のサービスをすればいいのです
例えば飲食店であれば、料理やドリンクの提供時間が少し遅くなっただけで、星が1つとか、そんなありえないことが起こっているようです。提供時間が遅くなった理由が、お店がすごく混んでいたとか、アルバイトがたまたまその日だけ不幸にも少なかったとか、そういったどうしようもない理由であっても、星は1つのままです。
また、そのどうしようもない理由を、星1つをつけたお客に対して、店側は主張できません。もちろん、お客の書き込みに対して、店側だって書き込めるわけですが、その書き込みをお客が読んでいるかどうかもわかりませんし、読んだところで星1つを星4つに変えてくれる人もそういないのでしょう。
旅館も旅館で大変そうです。1泊1万円で食事付の旅館であれば、だいたいどの程度のクオリティか想像がつきますよね。普通の人であれば、1万円しか払ってないのだから、あれもこれも旅館に求めることなく、ある程度は我慢しようと思うはずです。
しかし、そうは思わないお客も世の中にはいます。1万円しか払っていないにもかかわらず、料理が冷たかったとか、あそこの掃除が行き届いていないとか、そんなことを平気で書く人もいます。
感覚は理屈ではないということ
これらはすべて、私たちの身体感覚に依拠していることです。
例えば、暑いとか寒いというのが、人によって感じ方が違うのと同じように、同じサービスを受けても、Aさんにとっては「よかった」となるし、Bさんにとっては、「まあ、料金並みで普通じゃないかな」となり、Cさんにとっては「こんなクソみたいなサービスだったら来なければよかった」となります。
こういうのは理屈ではなく、身体感覚に依拠することです。

身体感覚に「結論」はない
そういった身体感覚に依拠することが非常によく表れているのが教育業界です。教育に関してはなぜか、日本人は1億総教育評論家みたいになっています。
例えば、英語教育はどうあるべきかというテーマに、昨今では、多くの人の興味関心が集まっています。文科省が英語教育ばかりに力を入れるものだから、中高生のやるべきことが膨大な量になり、それをこなすことのできる生徒は限られているので、おのずと多くの中高生が落ちこぼれ状態になっているからです。そんな状態で親が英語教育に興味関心を持たないはずがありません。
そんなこんなで、教育に素人の親も、英語教育に関する評論家になります。まずは文法を固めなくてはいけない。学校の教材だけは完璧に仕上げなくてはいけない。学校などどうでもいいから英検だけに特化すればいいのだ。など、10人いたら10人とも言うことが違います。
私はその話をニコニコしながら聞きますが、腹の中では「そんなものはどうでもいい」と思って聞き流しています。私の考えは1つで、感覚に依拠することをどれだけ議論したところで時間の無駄だというというものです。そんなものに結論はないからです。
暑い寒いと同じです。「この部屋、暑いよね」とAさんが言う。Bさんは「いや、寒い」と言う。そこにどんな結論があるというのでしょう?
「寒い」と言う人が1枚上着を着るか、暑いという人が1枚脱ぐしかありませんよね。
メンタルは作るもの
というわけで、メンズエステ店に限らず、どのような接客業も同じですが、お客の言うことなんか話半分に聞いておけばいいのです。
「そうしとけばよい」と言って、それができれば世話がないと思うかもしれません。しかし、こういうのは慣れでしかありません。
私は10年前、小学館からコラムニストとしてデビューして以来、私の書いた文章にさまざまな誹謗中傷が書きこまれるという状況におかれています。今現在も、Yahoo!ニュースに連載していますから、私のコラムを読んだ一部の人が、とんでもない書き込みをしてきます。しかも、あろうことか、Yahoo!はコメント欄の運用に力を入れはじめた!
私は見て見ぬふりをします。それを読んだ3分後にはもう忘れています。
そういったメンタルはどのようにできたのかといえば、おそらく10年間かけてどうにかその状況に慣れたのだと思います。
というわけで、アンケート結果の星の数でサービスを評価したがる「くだらない時代」ではありますが、私たちは身体感覚という神様からもらった感覚をもとに生きているわけですから、自分の感覚を信じて、自分の人生を生きることができるよう、鋼(はがね)のメンタルをぜひ作ってください。
鋼のメンタルは持つものではなく、作るものです。
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