新人期間が終わったら予約が減った。メンズエステの「新人」という肩書きを失ってから始まること

新人の頃は予約が入っていたのに
メンズエステで働き始めた頃は、それなりに予約が入っていた。
ところが数か月たって、新人期間が終わった頃から予約が減ってきた。
「あれ? 私、人気なくなった?」
そんな不安を感じるセラピストもいると思います。
新人の頃は、お客様から見れば「新しい人」です。
どんな人だろう。
一度会ってみたい。
そんな好奇心で選ばれることもあるでしょう。
ところが、いつまでも新人ではいられません。
「NEW」の文字が消える。
新人というだけでは見てもらえなくなる。
すると急に、自分だけで立たされているような気持ちになります。
でも、これは悪いことなのでしょうか。
私はむしろ、ここからがセラピストとしての本当のスタートなのではないかと思います。
「新人」は、とても強い肩書きである
人間は肩書きに弱いものです。
新人。
店長。
人気セラピスト。
ランキング1位。
こうした言葉がつくと、その人自身をまだ知らなくても、なんとなくイメージできます。
「新人」も立派な肩書きです。
経験は少ないかもしれない。でも新鮮さがある。
だから、新人という理由で選んでくれるお客様がいる。
これは悪いことではありません。
ただし、新人という肩書きには期限があります。
いつか外れる。
その時、初めて問われます。
「では、あなたはどんなセラピストなのですか?」
ここから少し難しくなります。
新人だから選ばれるのではない。
若いからでもない。
たまたま目についたからでもない。
「この人に会いたい」と思ってもらう必要が出てくる。
新人期間が終わって予約が減ることがあるとすれば、それは人気がなくなったというより、選ばれる理由が変わる途中なのかもしれません。

肩書きを失うと、人は不安になる
これはメンズエステだけの話ではありません。
学校を卒業すると、「学生」という肩書きがなくなります。
会社を辞めれば、「○○社の社員」ではなくなる。
子育てが一段落して、「お母さん」として忙しくしていた時間が減る人もいます。
人間は肩書きを失うと不安になります。
「私は何者なんだろう」
哲学者サルトルは、人間には最初から決められた「こういう人間です」という本質があるのではなく、自分の選択や行動によって自分自身を作っていくと考えました。
少し難しく聞こえますが、メンズエステにも似たところがあります。
「新人セラピスト」という名前がある間は、その名前が自分を説明してくれます。
でも、それがなくなったら、自分で自分を作っていかなければならない。
どんな接客をするのか。
どんな距離感を大切にするのか。
よく話す人なのか。
静かな時間を大切にする人なのか。
何を得意にしていくのか。
答えは一つではありません。
むしろ、新人期間が終わったからこそ考えられることです。
新人の頃と同じ予約数を追いかけなくてもいい
新人期間が終わって予約が減ると、焦ります。
もっとSNSを更新しなきゃ。
もっと出勤しなきゃ。
もっと目立たなきゃ。
もちろん、集客の工夫は必要でしょう。
でも、新人の頃とまったく同じ状態を取り戻そうとしなくてもいいと思います。
なぜなら、新人の頃と今では、ゲームのルールが少し違うからです。
新人の頃は、「一度会ってみたい」で予約してもらえる。
その後は、「もう一度会いたい」が大切になる。
これは似ているようで違います。
最初の一回を増やすことと、二回目、三回目につなげることでは、必要なものが違う。
派手さより安心感かもしれない。
会話の面白さかもしれない。
施術かもしれない。
「この人といると落ち着く」という説明しにくい感覚かもしれません。
だから、「新人の時より予約が少ない」と数字だけを比べるより、
「今の私は、何を理由にもう一度会いたいと思ってもらえているだろう」
と考えた方がいい。
ここに、その人らしさが出てきます。

「自分らしさ」は最初から持っているものではない
よく、「自分らしい接客をしましょう」と言います。
でも、新人の頃から自分らしい接客がわかっている人は、あまりいないでしょう。
いろいろなお客様に会う。
失敗する。
思ったより会話が弾む。
逆に、頑張って話したのに疲れる。
「私は、無理に盛り上げるより静かに話す方が合っているな」
そんなことが少しずつわかってくる。
自分らしさとは、最初から体のどこかに完成品として入っているものではないのだと思います。
経験の中から、後になって見えてくるものです。
だから新人期間が終わることは、「新人という武器を失うこと」だけではありません。
経験がたまり始める時期でもあります。
何が苦手なのか。
何なら無理をしなくてもできるのか。
どんなお客様とは自然に話せるのか。
そういうことがわかってくる。
新人には新人の強さがあります。
でも、新人ではなくなった人には、「自分について少し知っている」という強さがあります。
「誰でもいいから選ばれたい」から卒業する
予約が少ない時には、「誰でもいいから予約を入れてほしい」と思うこともあるでしょう。
収入を考えれば当然です。
でも、長く続けるなら、少し違う視点も必要なのかもしれません。
全員に好かれる必要はない。
全員から選ばれる必要もない。
自分と相性のいいお客様に、「また会いたい」と思ってもらう。
新人期間が終わるというのは、もしかすると、
「たくさんの人に見つけてもらう時期」から、
「自分に合う人と関係を作っていく時期」
への変化でもあります。
人間関係は、数だけでは測れません。
100人に一度ずつ会う働き方もあれば、10人に何度も会う働き方もある。
どちらが正解とは言えません。
大切なのは、自分がどんな働き方をしたいのかです。

まとめ 「NEW」が消えてから、あなたの名前が残る
新人期間が終わって予約が減った。
不安になると思います。
でも、それだけで「私は向いていない」と結論を出すのは、少し早い。
新人という肩書きは、いつかなくなります。
なくなるからこそ、その後に残るものがあります。
話し方。
施術。
空気感。
気遣い。
笑い方。
距離感。
そして、「またこの人に会いたい」と思ってくれるお客様との関係。
新人の頃は、「NEW」という文字がお客様を連れてきてくれたかもしれません。
でも、ずっとその文字に頼ることはできません。
いつか、「NEW」が消える。
その時から、少しずつ自分の名前で仕事をするようになります。
だから、新人期間が終わったことを、人気が落ちた証拠だと思わなくていい。
新人という看板を下ろして、自分自身の看板を作り始める時期が来た。
そう考えてみてもいいと思います。
新人でなくなった日は、何かが終わった日ではありません。
「新人だから会ってみたい」から、
「あなたに会いたい」へ。
その長い変化が始まる日なのです。
こちらもおすすめ。人気コラム
-
メンズエステで色恋営業をいないで「お客さんを増やす方法」
メンズエステのお店で、色恋営業をしてお客さんを増やそうと思えば、それも可能です。 でも、キャバクラで色恋営業するのに疲れたからメンズエステではたらくようになった、という女子だっているでしょう。そもそも色恋営業なんかしたくないとお考えの女子もいることでしょう。 今回は、メンズエステで色恋営業をしないでお客さんを増やす方法についてお届けしましょう。 ■由依さん(25歳・渋谷のお店)の...
[続きを読む] -
メンズエステの仕事を続けるためのメンタルケア法とは
●質問 メンズエステの仕事を一年ほど続けていますが、もう病みそうで限界に近いです。メンエスの仕事を続けるためのメンタルケアの方法を教えていただけませんか? ●回答 確かにそうですね、たくさんのセラピストさんのお話を聞いていたら、メンズエステの仕事を続けたいのであれば、絶対に精神を病むな! と私は言いたい。それくらい「病み」はセラピストさんにとって大問題ですよね。 というわけで、今回はメ...
[続きを読む] -
暇なエステ店に入ってしまったときの対処法
熟女系のお店の中には、ネットや雑誌にさかんに広告を打っていて、日々お客さんが絶えないお店もあれば、そうではないお店もあります。 今回は、偶然にも暇なお店に入ってしまったときの対処法についてお届けします。 *** ■プロのボーイさんはいろいろ言いますが・・・ プロのボーイさんというか、店勤務が長い男子スタッフの中には「稼げないエステティシャンは、どこのお店に行っても稼げない」と言う人も...
[続きを読む]
この記事の感想