メンズエステのSNSを頑張るほど疲れる。「自分を商品にする」ことに疲れたあなたへ

「今日も投稿しなきゃ」と思った瞬間、少し疲れる
メンズエステで働くセラピストにとって、SNSはお客様に自分を知ってもらう方法の一つになっています。
出勤予定を書く。
写真を載せる。
日常のことを書く。
お客様へのお礼を書く。
うまく使えば、SNSを見た人が「この人に会ってみたい」と思ってくれるかもしれません。
だから頑張る。
でも、毎日続けていると、ある日ふと疲れることがあります。
「今日、何を書けばいいんだろう」
何も書きたいことがない。
写真も撮りたくない。
でも投稿しなかったら予約が減るような気がする。
だから何かを書く。
すると今度は、反応が気になります。
いいねが少ない。
閲覧数が伸びない。
ほかのセラピストの投稿にはたくさん反応がついている。
「私のSNSってつまらないのかな」
そして、いつの間にか、
「私って魅力がないのかな」
に変わっていく。
SNSで疲れる理由は、単に投稿する作業が面倒だからではないのかもしれません。
自分自身を毎日「商品」として見せ続けることに、疲れているのかもしれません。
商品が売れないのと「私が選ばれない」は違う
普通の商品なら、少し距離を取って考えられます。
新しいお菓子を発売した。
あまり売れなかった。
パッケージが悪かったのかもしれない。
値段かもしれない。
宣伝方法かもしれない。
ところが、SNSで宣伝している商品が「自分」になると、話が変わります。
写真も自分。
文章も自分。
雰囲気も自分。
その投稿に反応がない。
すると、
「投稿が届かなかった」
ではなく、
「私が見てもらえなかった」
と感じる。
予約につながらなければ、
「集客がうまくいかなかった」
ではなく、
「私は選ばれなかった」
と思う。
ここが、SNS集客の少し怖いところです。
仕事への評価と、自分自身への評価がくっつきやすい。
でも、本当は別のものです。
今日の投稿があまり見られなかったことと、あなたという人間に魅力がないことの間には、かなり大きな距離があります。

SNSには「いつも魅力的な私」が必要になる
SNSには、少し不思議な性質があります。
普通の日常では、毎日魅力的でいる必要はありません。
今日は機嫌がいい。
明日は眠い。
今日はよくしゃべる。
明日は誰とも話したくない。
それが普通の人間です。
でも、仕事用のSNSではそうはいかないような気がします。
いつも明るい。
いつも楽しそう。
いつもお客様を待っている。
いつも充実している。
そんな自分を見せようとする。
本当は疲れている日にも、
「今日も元気に出勤しています!」
と書く。
もちろん、それも仕事の一部でしょう。
接客業では、お客様の前に仕事用の自分を出すことがあります。
でも、それを一日中続けると疲れます。
お店にいる時だけではなく、家に帰ってからも「セラピストの私」で投稿する。
休日にも写真を撮りながら、
「これ、SNSに使えるかな」
と考える。
すると、仕事と生活の境界線が少しずつ曖昧になります。
楽しい出来事まで「投稿するための出来事」になる
SNSを続けていると、日常を見る目まで変わることがあります。
カフェに行く。
「写真撮ろう」
旅行に行く。
「投稿に使える」
新しい服を買う。
「これ載せようかな」
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
でも、少し疲れている時には、こんなことを考えてみてもいいでしょう。
私は今、この時間を楽しんでいるのか。
それとも、投稿する材料を集めているのか。
哲学者ハイデガーは、物事を「何かの役に立つもの」としてばかり見る人間のあり方について考えました。
SNS時代には、自分の生活まで「使えるもの」になりやすいのかもしれません。
このカフェは投稿に使える。
この服は写真に使える。
この出来事はネタになる。
そうしているうちに、自分の人生なのに、誰かに見せるための人生のようになってくる。
たまには、写真を撮らずにケーキを食べてもいい。
誰にも報告せずに旅行してもいい。
「SNSに使えない時間」は、無駄な時間ではありません。
むしろ、そういう時間があるから、自分の生活が自分のものとして残るのだと思います。

数字は便利だけれど、人間の価値までは測れない
SNSには数字があります。
フォロワー。
いいね。
表示回数。
反応。
そしてメンズエステなら、その先に予約や本指名という数字もあるでしょう。
数字は便利です。
昨日より見られた。
この投稿は反応がよかった。
そういうことがわかる。
でも、人間は数字を見ると、すぐに順位を作ります。
1000人に見られた人。
100人しか見られなかった自分。
あの人は人気。
私は人気がない。
数字は、本来ただの情報です。
ところが、いつの間にか成績表になります。
そして最終的には、
「私は何点の人間なのだろう」
という話になってしまう。
でも、SNSの数字が測っているのは、そのSNS上で起きた反応です。
あなたの優しさは測れません。
一緒にいて安心する感じも測れません。
施術中の小さな気遣いも測れません。
お客様が帰り道で「今日ちょっと楽になったな」と思った気持ちも、数字には出てこないことがあります。
数字にできるものは、世界の一部です。
全部ではありません。
SNSをやめなくても、少し離れることはできる
では、SNSに疲れたら全部やめればいいのでしょうか。
そう単純でもないでしょう。
仕事上、役に立っている人もいる。
SNS経由でお客様と出会う人もいる。
だから、「SNSなんてやめればいい」とは思いません。
ただ、SNSを使うことと、SNSに自分の価値を決めてもらうことは違います。
投稿した。
反応が少なかった。
それで終わり。
「だから私は魅力がない」まで進まない。
今日は書くことがない。
なら、無理に人生からネタを掘り出さない。
SNSを開かない時間を作る。
ほかのセラピストの数字を見ない日を作る。
そんな小さな距離の取り方でもいいと思います。
道具は、自分が使うものです。
いつの間にか道具の方から「今日も投稿しろ」「もっと見せろ」「もっと反応を取れ」と命令され始めたら、少し距離を置いてみる。
SNSの外にも、自分の生活があることを思い出すためです。

まとめ あなたは「投稿されるため」に生きているわけではない
メンズエステのSNSを頑張る。
写真を撮る。
文章を書く。
お客様に自分を知ってもらう。
それは仕事として必要な努力かもしれません。
でも、頑張るほど疲れてきたら、一度考えてみてください。
疲れているのはSNSそのものではなく、
「いつも魅力的な私を見せ続けなければならない」
ということではないでしょうか。
人間は毎日魅力的でなくていい。
何も発信しない日があっていい。
誰にも見せない休日があっていい。
写真に残さない食事があっていい。
そして、投稿への反応が少ない日にも、あなた自身が小さくなったわけではありません。
SNSに出ているあなたは、あなたの一部です。
全部ではありません。
仕事で見せる自分がいて、その外側に生活する自分がいる。
さらにその奥に、誰にも見せなくていい自分がいる。
それでいいのだと思います。
SNSは、自分を知ってもらうための道具です。
自分の価値を証明するための機械ではありません。
だから、ときどきスマホを置いてもいい。
誰にも見られていない時間に戻ってもいい。
誰からも「いいね」を押されない時間にも、人生はちゃんと続いています。
むしろ、誰にも見せなくていい時間の中にこそ、「商品ではない自分」がいるのかもしれません。
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