メンズエステを辞めたあと、私は何をする?「この仕事しかない」と思ってしまう時に読む話

「辞めたい」の次に出てくる不安
メンズエステで働いていて、
「そろそろ辞めようかな」
と思うことがある。
仕事が嫌いになったわけではない。
でも、少し疲れた。
生活も変わってきた。
別のことをしてみたい気持ちもある。
ところが、いざ辞めることを考えると、今度は別の不安が出てきます。
「辞めたあと、何をすればいいんだろう」
昼職に戻る?
転職する?
資格を取る?
でも、今さら何ができるんだろう。
そして最後には、
「私、この仕事しかできないかも」
と思ってしまう。
不思議なものです。
辞めたいと思っていた仕事なのに、辞めようとすると急に手放すのが怖くなる。
今回は、そんな時に考えてみたいことを書きます。
「この仕事しかない」は、本当に事実なのか
「私にはメンズエステしかない」
そう思った時、少し言葉を分解してみましょう。
「今、メンズエステで働いている」
これは事実です。
でも、
「だから、ほかの仕事はできない」
これは未来についての予想です。
まだ起きていないことです。
人間は、現在が長く続くと、それが未来にも続くような気がします。
五年同じ仕事をしている。
すると、十年後も同じ仕事をしている自分を想像する。
反対に、まったく違う仕事をしている自分は想像しにくい。
でも、想像できないことと、できないことは違います。
今まで経験したことがないから、未来の自分の姿が見えないだけかもしれません。
人は、知らない未来より、知っている現在を選びたくなるものです。
たとえ、その現在に少し疲れていても。

仕事は「私」ではなく、「私がしていること」
長く一つの仕事をしていると、仕事と自分がくっついてきます。
「何をしていますか?」
と聞かれて、
「セラピストです」
と答える。
普通の会話です。
でも、よく考えると少し面白い。
「セラピストをしています」ではなく、
「セラピストです」
と言う。
仕事がそのまま自分の名前のようになります。
哲学者サルトルは、人間を最初から決められた何者かとして考えるのではなく、選択や行動によって自分を作り続ける存在として考えました。
仕事も、その一つでしょう。
今セラピストをしている。
それはあなたの人生の一部です。
でも、あなたの全部ではありません。
仕事を辞めても、話し方は残ります。
人を見る力も残る。
接客で覚えた距離感も残る。
嫌な経験から学んだことも残る。
お客様との会話から知ったことも残る。
仕事を辞めるとは、これまでの自分を全部捨てることではありません。
場所を離れても、そこで過ごした時間は自分の中に残ります。
「次にやりたいこと」が決まってから辞めなくてもいい
人は人生をきれいにつなげたがります。
この仕事を辞める。
次はこの仕事。
三年後にはこうなる。
そういう計画があると安心します。
だから、次が決まっていないと辞めてはいけないような気がする。
もちろん、生活がありますから、収入や貯金について現実的に考えることは必要です。
ただ、「次の人生の答えまで決まっていなければならない」と思う必要はないでしょう。
哲学者キルケゴールは、人間にとって可能性が重要であることを考えました。
可能性とは、「これになる」と決まっていることではありません。
まだ決まっていないから、可能性なのです。
次に何をするかわからない。
それは怖い。
でも同時に、まだ決まっていないということでもあります。
人間は、空白を見ると不安になります。
でも、空白とは、何もない場所ではありません。
これから何かを書ける場所でもあります。

セラピスト経験は「履歴書に書けること」だけではない
仕事を辞めた後のことを考えると、
「この経験って、ほかで役に立つのかな」
と思う人もいるでしょう。
でも、仕事で身につくものは、資格や技術だけではありません。
初対面の人と話す。
相手の様子を見る。
話したい人なのか、静かにしたい人なのかを感じる。
嫌なことがあっても気持ちを切り替える。
時間を管理する。
自分で収入について考える。
いろいろなお客様と接する。
こうした経験は、資格証には書かれていません。
でも、人間と働く仕事なら、どこかで使うことがあります。
人生の経験には、「この仕事専用」というものは意外と少ないのかもしれません。
ある場所で身につけたものが、まったく違う場所で役に立つことがあります。
その時になって初めて、
「あの経験、無駄じゃなかったんだ」
とわかる。
人生には、後から意味がわかることがたくさんあります。
辞めることを「失敗」にしなくていい
もう一つ、辞めにくくなる理由があります。
「ここまで続けたのにもったいない」
という気持ちです。
三年やった。
五年やった。
指名のお客様もいる。
今まで頑張ってきた。
だから辞めたら、全部無駄になるような気がする。
でも、終わったものは失敗なのでしょうか。
旅行は家に帰ったら失敗でしょうか。
学生生活は卒業したら無駄になるでしょうか。
終わることと、失敗することは違います。
仕事にも、「ここまでだった」という終わり方があります。
もちろん、続けるという選択もあります。
辞めるという選択もある。
大切なのは、
「続けることが正解、辞めることが失敗」
と最初から決めないことです。
続けるなら、自分で続ける。
辞めるなら、自分で辞める。
どちらにも、その後があります。

「この仕事しかない」と思ったら、自分を仕事の外から見る
もし今、
「メンズエステを辞めたら、私には何もない」
と思っているなら、一度仕事と関係のない自分を考えてみてください。
何が好きでしょう。
どんな時に楽しいでしょう。
昔、何をしてみたかったでしょう。
人から何を頼まれることが多いでしょう。
別に、そこからすぐ転職先を決めなくてもいい。
ただ、「セラピストではない私」を思い出してみる。
友人と話している自分。
家で料理している自分。
本を読んでいる自分。
子どもといる自分。
旅行している自分。
ぼんやりしている自分。
仕事をしていない時にも、あなたはあなたです。
当たり前のことですが、仕事に悩んでいる時ほど、この当たり前を忘れます。
まとめ 仕事を辞めても、あなたまで終わるわけではない
メンズエステを辞めたあと、何をするのか。
すぐ答えが出ない人もいると思います。
それでいいのではないでしょうか。
人生には、次の答えが見えない時期があります。
「この仕事しかない」
そう思う時には、
「今の私は、この仕事をしている」
と言い換えてみる。
たったそれだけで、少し意味が変わります。
「この仕事しかない」には出口がありません。
「今、この仕事をしている」には、その先があります。
続けてもいい。
辞めてもいい。
少し休んでもいい。
別のことを始めてもいい。
そして、何を選んでも、これまでセラピストとして過ごした時間が消えるわけではありません。
仕事とは、人生そのものではありません。
人生の中で、ある期間、自分がしていることです。
だから仕事を変えることは、自分を捨てることではない。
むしろ、
「これまでの自分を持ったまま、次の場所へ行く」
ということなのだと思います。
辞めた後の自分が想像できない時、未来がないのではありません。
まだ見たことがないだけです。
こちらもおすすめ。人気コラム
-
イケメンってなぜメンズエステに来るのですか?
●質問 イケメンってどうしてメンエスに来るのですか? 来てくれてうれしいのですが、イケメンって美人の彼女さんがいたり、女子たちにチヤホヤされまくったりしているから、メンズエステで私のようなセラピストに癒される必要がないように思うのです。 ●回答 イケメンも人知れず苦悩し、苦労しているのです。 しかし、こういう質問って、男女逆パターンで考えたらおもしろいですよね。 男はすごい美人さんに...
[続きを読む] -
芸能人が来るメンズエステ店って本当にあるの?どこにあるの?
●質問 芸能人が通うメンズエステ店って、本当にあるのですか? ●回答 ありますよ。 東京でいえば、麻布十番とか西麻布とか六本木とか、広尾、恵比寿あたりお店の中には、芸能人が通っているお店があると聞きます。 それは具体的にどのお店なのか? 知りません。 知っているけど、言えません。 ふつうは、そういう答えになるでしょう? たとえば、お笑い芸人の**さんは、××というお店...
[続きを読む] -
稼ぐ女子の極意を教えてください。
●質問 コロナで会社を解雇されました。月30万稼ぎたいです。稼ぐ女子の極意を教えてください。 ●回答 ひとつは気遣いですよね。言うまでもないことかもしれませんが、メンズエステって「女子にマッサージしてもらえる肉体的快感」だけを味わいに来るんじゃないんです、お客さんって。 女子の女子らしい気遣いに癒されるのです。 鼠径部がどうとか、なんかあればすぐに「チンコも」とかと言う客のことが...
[続きを読む]
この記事の感想