お客さんってどのセラピストさんにも好きとか言ってるんですか?

●質問
お客さんって、どのセラピストさんにも「好き」とか「付き合ってよ」とかと言ってるんですか?
●回答
すみません。言ってます。
男はどのセラピストさんにも「好き」とか「付き合ってよ」と言ってます。もちろん、自分のタイプではないセラピストさんには言いませんが、自分から指名するレベルのセラピストさんには、隙あらばというか、隙を見つけては「好きです」「付き合ってよ」と言います。

誠に申し訳ございません
ところで、メンズエステのセラピストさんの退職理由として多いのが、男性から言い寄られることにストレスを感じるからだそうです。なので、いろんなセラピストさんに「好き」だの「付き合って」だのと言ってきたことを、私は申し訳なく思います。この場を借りてお詫びしたいと思います。申し訳ございませんでした。
しかし、言い訳をするわけではありませんが、これは私のみならず、多くの男に共通することであり、しかも男たちはなんの悪気もなくそうしているという点が問題です。つまり、男が生理的につい「好き」と言ってしまうというのが問題です。
ここに男性心理の謎を解くヒントが隠されています。
男は1000年前から変わっていない
男は自分のことを癒してくれそうな女性に対して、「好き」とか「付き合って」と言います。つまり、男はその女性の背後に「理想のお母さん」を見ているのです。ポイントは「自分のお母さん」ではなく、「理想のお母さん」を見ているという点です。
このへんのことを1000年前にとても上手に描いたのが『源氏物語』です。
主人公の光源氏くんは、幼い頃にお母さんを失くします。そのお母さんに似ているルックスの女子を、彼はしつこく追いかけます。15歳くらいでは精神とか心というものにあまり理解が及んでいないと見えて、光源氏くんはルックスがお母さんに似ている女子を追いかけるのです。
彼がもう少し年を取れば、今度は精神的にお母さんに似ている人を追いかけるようになります。つまり、どことなくもの悲しそうな女子に彼は惹かれます。身分が高かろうが低かろうが関係ありません。身分がより低いさみしそうな女子に、彼は好んで手を出すのです。
現在の男性も光源氏もまったく同じです。男性は子どもの頃から「理想のお母さん像」を持っています。
この理由は、私の知る限り、現在の科学や哲学でも解明されていません。せいぜい「最初に出会った女性がお母さんだから」という理由を言っている哲学者がわずかにいるくらいで、はっきりとした原因は分かりません。
しかし、男が子どもの頃から死ぬまで、「理想のお母さん像」を求めて恋愛を繰り返すというのは、どうやら本当のことのようです。

男女逆パターンも言えるはず
なので、笑顔が素敵で、細かいことをぐずぐず言わず、大きな気持ちでお客さんを包み込んであげているセラピストさんは特に、多くの男性から「好きです」「付き合ってください」と言われていると思います。
ところで、このことは男女逆パターンにも言えます。
女子が最初に出会う男はお父さんです。だからなのか、女子は「理想のお父さん像」を持ち、それに合致する男性に惹かれがちだ、ということが言えるのではないでしょうか。
お父さんの愛情が濃かった・薄かったというのは関係ありません。もちろん、お父さんの愛情が薄ければ薄いほど理想が強くなるので、理想の男性を追い求めるという行為がわかりやすいものになります。
しかし、お父さんの愛情たっぷりに育っても、お父さんと同じような人と付き合って結婚したい女子はいますので、お父さんの愛情の濃い・薄いは関係ないように思います。
そういった理想を追い求めてうまくいく人もいれば、うまくいかない人もいます。こういうのは運が作用するので、どうしようもありません。
しかし、あまりに理想像を追い求めすぎると、それは憧れとなります。憧れによって恋愛が成就するパターンなんてほとんどないわけですから、多くの人は結局のところ、理想のお父さん、お母さん像を持つことによって恋愛が失敗し、そのことによって苦しめられている。すなわち、理想を持つことによって、つらい思いをしているということが言えるように思います。
さらっと流しちゃえばそれでOK
というわけで、多くの男性はいろんなセラピストさんに「好き」とか「付き合って」とかと言っています。それはなにも「遊ぼう」と思って言うのではありません。「一発やってやり逃げすればいいや」という不誠実な態度ではないのです。
男たちは全身全霊をかけて「ぼくのことを癒してよ。ぼくの理想のお母さんになってよ」と懇願しているのです。
しかし、セラピストさんたちは、男性のそんな気持ちを真に受ける必要はまったくありません。先にも書いたように、理想というのは憧れです。憧れというのは幻です。すなわち彼は、空気に向かって「ぼくの理想のお母さんになってよ」と叫んでいるのです。いま目の前にいるあなたに対して「好きです」「付き合ってください」と言っているわけではないのです。
その点、あまり負担に思わず、気楽に「わたしのこと好きなの?ありがとね~」と、さらっと流しておくといいでしょう。
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