●質問
男の人って、どうして風俗店に行かないでメンエスに来るのですか？

●回答
男の人が風俗店に行かないでメンエスに来る理由は主に２つあります。
順番にご説明しましょう。

じつはドMだから
昭和や平成の時代は、男が「ぼくはドMです」と言うのはとても恥ずかしいことでした。まだ「男は乳首なんて感じない。乳首かんじる男は女だ」ということが言われていた時代です。女子の中にもそう言う人がいたのです！
ありえないでしょ？しかしほんとうに、社会的な風潮として、「男は積極的に女子を攻めるべき生き物だ。それこそが男らしさだ！」という考え方があったのです。

しかし、メンズエステができはじめた今から20年ほど前から徐々に、男の人も女子に焦らされつつドMの感覚を大いに楽しむという考え方が浸透してきました。つまり、男がもともと持っているドM精神を、お金を払ってオープンにしても全然OKというような社会的風潮が生まれました。

実際にドM精神を持っている男性は多かったようで、この20年の間、メンズエステは廃るどころか、ますます人気の様相を呈しています。

もちろん風俗店でも、男はドMとして楽しむことができます。しかし、風俗店は「焦らす暇があれば抜こうぜ」という「雑な快感」が基本的なコンセプトです。
他方、メンズエステは、キワキワをしっかりマッサージし、ディープリンパを楽しむお店です。すなわち時間いっぱい、じっくりと焦らしてくれるお店です。そこに、そこはかとなくドM精神を満足させてくれる何かがあると男の人は考えているのです。

また、男の人はじつは「女子に甘えたい」という気持ちを持っています。
風俗店で女子に甘えるとなれば、例えば「赤ちゃんプレイ」がありますが、それはあまり一般的ではありません。そのような性癖を持っている男の人が少ないからです。それはなぜかといえば、女性に甘えたいといっても、赤ちゃんのように甘えたいわけではないからです。

では、どのようにして女性に甘えたいと思っているのかといえば、そのままの自分で深い癒しを得ながら甘えたいと思っています。つまり、赤ちゃんの格好をするのではなく、そのままの自分の姿で徐々に深い癒しを得たいと思っています。触ってくれそうで触ってくれない感じを味わいつつ、精神的に大人なきれいなおねえさんに全身をくまなく触ってもらい、癒されたいと思っています。
つまり、「男の人は『ヌキ』があればそれでいいんでしょう？」という考えは、じつは昭和や平成の雑な男性観でしかないということです。

男はじつは、時間をかけてじっくりと焦らされることによって、深くドM精神を満足させたいと思っている。すなわち、深い安心感を得ながら、女性に心身とも包み込んでもらいたいと思っているのです。
だから、男性は風俗店でなくメンエスに通うのです。

「もしかすれば」という気持ちがあるから
「もしかすれば一発やらせてくれるかもしれない」という気持ちを射幸心といいます。
男の人が遊ぶというのは、この射幸心とセットです。

例えば、パチンコやスロットは、何回かに１回は大フィーバーするそうですが、その何回かに１回の快感を知っているので、男の人でパチンコに通う人は足しげくパチンコに通います。

キャバクラも同じです。
キャバクラはやらせてくれない場所ですが、じつはお客さんとやっているキャバ嬢もいます。そんなにたくさんはいませんが、自分のタイプのお客さんだと思えば、みずからアポをとってパンツを脱ぐキャバ嬢もじつはいます。
そういうキャバ嬢に出会った男性客は、「もしかすればほかのキャバ嬢もやらせてくれるかもしれない」と思い、足しげくキャバクラに通います。

スナックも同じです。
毎日スナックに通っていたら女子がやらせてくれた、という経験を持っている男性は、夕方5時を過ぎるとソワソワしながら「今日はどこのスナックに行こうか」と考えるのです。

メンズエステも同じです。
メンズエステ店は風俗店ではないので、やらせてくれないどころか触ってくれることもありません。
しかし、実際には、お客さんにやらせてあげているセラピストさんが存在するのです。
例えば、そのお客さんが自分のタイプだったからという理由で。あるいは、何回も「やらせてよ」とお客さんに言われ、断るのがしんどくなって「もういいや」と思って。

そんなこんなで、男の射幸心を煽るのがメンズエステだから、男は風俗店に行かないでメンズエステ店に行くのです。

もちろん、風俗店も、ソープランドのようなところでない限り、本番はできません。例えばデリヘルは本番禁止です。
しかし、デリヘル嬢とメンエスのセラピストさんを比較した場合、どちらが「ハードルが高い」かといえば、当然、後者です。男が持っている射幸心に火をつけるのは、よりハードルが高い方、すなわちメンエスのセラピストさんです。
だから男は、風俗店に行かないで、足しげくメンエスに通うのです。