【メンズエステお悩み相談室】個性ってどうやって伸ばせばいいのでしょうか?

●質問
メンズエステで働いている24歳です。未経験から始めて、指名客を10人ほど獲得し、お客様にもお給料にも恵まれるようになったのですが、もっと自分の個性を伸ばし、それを活かした別の仕事をしたいと思うようになりました。個性って、どうやって伸ばせばいいのでしょうか?

●回答
歌がうまいとか、運動神経がいいとか、空気を読むのがうまいとか、そういうのを、世の中の人たちは個性って言っていますよね。もっと言うと、独創性があるとか、オリジナリティがあるとか、そういうのを、みなさん個性と言っていますよね。
でも、たとえば独創的な歌を歌って、それが誰かに感動を与えた時点で、それは独創的ではない。なぜなら、誰かに理解されたから。つまり、歌った人と、それを聴いて理解した人との間に、共通認識があるから、つまり、ふたりは同じことを考えているから。
つまり、誰かに理解された時点で、それは独創的ではない、つまり個性ではない。
では個性とはなにか?
自分がコンプレックスに感じていること、それが個性です。つまり、自分で直したいと思っても直らないことが個性です。
たとえば、人見知りな性格を直したいと思っている人にとって、個性とは、人見知りな性格のことです。つまり、直そうと思っても直らなかったイヤな自分が個性そのものです。歌がうまいとか、そういう「プラスのこと」が個性ではなく、「マイナスなこと」が個性です。
個性を伸ばすとは、つまり、イヤな自分と折り合いをつけることを意味します。
上に人見知りを例に挙げたので、ここでは例えば、人見知りな性格を個性と定義するなら、人見知りな性格を直そうと思っているうちは、まだ「個性的ではない」ですね。
人見知りの性格がイヤだけど、この性格は子どもの頃から直そうと思っても直らないからしかたない。人見知りの女として、わたしは終生生きていくしかない。こう腹をくくれたとき、あなたの個性は開花します。
簡単にいうと、自分は自分の人生を生きるしかない(=他の誰かになどなれるはずがない)と思えたら、そのとき個性が開花するということです。
キルケゴールという哲学者がいます。ニーチェのちょっと先輩にあたる哲学者です。彼は「今の自分」と「なりたい自分」との乖離に悩まされ続けました。でもあるとき「どうもがいても、自分は自分の人生を歩むしかない」とイヤというほど思わされます。その時点で彼は、それまで隠していた自分のコンプレックスを世に晒し、その必然として彼の悩みは消え、彼は文字通り「生きた」のです。つまり彼は、個性とは何かを「発見した」第一人者なのです。だから彼は、没後150年近く経っても、いまだにエライとされているのです。
つまり、自分が自分であることの偶然性と奇跡性に驚くと、あなたも個性的に生きられるということです。お互いがんばりましょう。
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