●質問
ほかのセラピストさんを見ていたら、指名客とかパトロンみたいなお客さんがいて羨ましいです。そういうお客さんって、どうやって見つければいいのですか？

●回答
指名客やパトロンのようなお客さんだって、最初は「はじめまして」の、ごくふつうのお客さんでした。幼い頃から知っているおじさんが、あなたの指名客やパトロンになってくれるわけではありません。どのようなお客さんとセラピストさんの関係も、はじまりは「はじめまして」から始まりました。
したがって、毎月何人かの新規客に出会っているセラピストさんは、指名客やパトロンみたいなお客さんをゲットするスタート地点に立っていると言えます。

指名客やパトロンみたいなお客の見つけ方
さて、その上で、どのように新規客を、指名客とかパトロンみたいなお客に仕上げていけばいいのでしょうか？　やり方は２つあります。
１つは、「わたしは指名客やパトロンみたいなお客さんがほしいです」と宣言することです。
指名客になる男性や、パトロンのような遊び方をする男性というのは、「指名客がほしい」「パトロンのようなお客がほしい」と思っている女性を目指して声をかけます。だからまず、「わたしは指名客を募集しています」とか、「わたしはパトロンのようなお客さんを募集しています」と、相手に言わなくてはいけません。
言わないまま、おとなしく品よく接客しても、男性にはあなたの「パトロンがほしい」という気持ちは1ミリも伝わりません。男性が鈍いのではありません。指名客やパトロンのような客になりたがっている男というのは、「指名客がほしい」「パトロンのようなお客がほしい」と思っている人だけにしか興味がないから、ワビサビみたいな「言わないでもわかってくれるだろう」みたいなことには全く興味がないのです。
まずは、「わたしは指名客がほしいです」「パトロンみたいなお客さんがほしいです」と、すべてのお客さんに宣言することです。

女子のひたむきな姿に感動するのが男
２点目は、これは指名客になりたがる男性とか、パトロンみたいな遊び方をする男性に共通の特徴ですが、あなたが精いっぱい頑張ることです。そういうお客さんは、「一生懸命頑張っている女子を応援したい」と思っているのです。だから、一生懸命頑張ることです。
斜に構えて「わたしの指名客になってくれたらいいことが待ってるけど？」みたいな態度で接客すると、絶対に指名客はつきません。パトロンみたいな太客も絶対につきません。謙虚に誠実に、ひたすら頑張っている姿を見て、「この女の子のためであれば毎月20万ぐらい払ってあげたい」とか、「毎月50万ぐらい売上に協力してあげたい」と思うのです。
お酒が入る世界では、そこにパンツを脱がなくてはならないという苦役（？）が加わることがあるのかもしれません。しかし、健全なメンズエステにおいては、セラピストさんを応援したい男性は、ただシンプルに応援したいと思っている人も一定数います。つまり、あなたは一生懸命接客をすればよく、なにもパンツを脱ぐ必要はないということです。

アイドルが売れる理由
ちなみに、「かわいくないとモテないのではないか」とか、「スタイルが良くないと指名客やパトロンのようなお客さんがつかないのではないか」と心配する必要は全くありません。こういうのはアイドルと同じです。
アイドルだって、ものすごく男好きする美人さんもいれば、比較的ふつうのルックスの女性もいらっしゃいますよね？　しかし、売れる人は売れています。プロデューサーに好かれたり、権力とお金を持っている人に好かれたりして売れていきます。
なぜ普通のルックスでも売れるのかといえば、上に申し上げた２点です。すなわち、「わたしは売れたいです」と、すべての男性の前で高らかに宣言していること。また、たとえゴミのような仕事であっても、一生懸命、手を抜くことなく、力を尽くしていること。そういった姿を見た男性のうち、指名客として遊びたい男性や、パトロンのような遊び方をしたい男性が、あなたの売り上げを助けてくれるのです。
男と女の世界というのはたいてい、そのような構造をしています。これはガールズバーでもキャバクラでもどこでも同じです。保険の営業でも同じです。ある種の男性は、女性が一生懸命頑張っている姿に感動して、「どうにか助けてあげたい」と思うのです。なぜそう思うのかは、おそらくあなたが男に生まれ変わらないとよくわからないかもしれません。
ともあれ、男って、頑張っている女性を見たらつい、応援したくなるんですよ。その理由はいくつかありますが、１つ挙げるとすれば、男は女ではないからでしょうね。