ヤバイ職場の雰囲気ってどうすればよくなるのですか?

●質問
うちのメンズエステ店の雰囲気はかなりヤバイです。店長はいつもイライラしてるし、なにかあればセラピストに八つ当たりしてます。よくこんなお店がもってるなと思うのですが、店長はお客さんには愛想がいいので、どうにかお店がもっているようです。こんなヤバイ職場の雰囲気って、どうすれば良くなるのですか?
●回答
最近と言うか、ここ10年ほどと言いましょうか、心理的安全性という言葉が流行っているようです。心理的安全性というのは、職場の誰に対しても躊躇することなく、自分の思ったことを正直に言うことができる、そういった雰囲気のことです。
そんなこと言われなくても、誰もがちょっと考えたらわかることです。いや、考えなくても感覚でわかることでしょう。上司に対しても、同僚に対しても、後輩に対しても、自分が思っていることを素直に言うことができれば、誰だってストレスを溜めることはないし、職場に行くことそれ自体が苦痛ではなくなるし、もうちょっとお店のために貢献してもいいかな、と思えるようになるでしょう。
しかし、それができない職場が多いのが実態ではないでしょうか。これはメンズエステに限らず、その他の企業においても同じでしょう。

心理的安全性が職場にない理由
心理的安全性が職場にない理由はすでに、多くの識者が述べているところです。
例えば、日本には空気を読むという文化があるからだ、と言う専門家がいます。経営が家族的になっているから「言えなさ」が生まれるのだ、という識者もいます。その「家族的」というのは、昔ながらの家父長制、すなわち父親が一番偉くて、母親はその下みたいな、昭和の体質が残っている、だから「上」に物申せないのだ、というわけ。
さまざまな見立てがありますが、要するに、「こんなことを言ってしまえば職場の雰囲気を私が悪くしてしまうかもしれない」ということを、皆さん、考えすぎているのです。ただそれだけです。
なので、例えば、仮に、すごく楽天家でハッピーな感じのスペイン人があなたの職場に働きに来たら、一瞬にして職場の雰囲気が変わるでしょう。そのスペイン人が「なんでみんな我慢してんの?」とか「お客さんいないんだったら、今日はみんなでクラブに行っちゃおうよ」とか言えばそれで終わりだからです。もっとも、そのスペイン人はまっさきにクビになるかもしれませんが。
しかし、簡単に言えばそういうことです。
やっぱり店長による
そういった雰囲気を日本の社会の中でつくっていこうと思えば、あるいはあなたのお店でつくっていこうと思えば、どのようにすればいいのかでしょうか。
これについても識者は答えを述べています。
答えは残念ながら、上司が変わらない限り職場の雰囲気が良くならないというものです。
当たり前といえば当たり前ですが。しかし、そんな当たり前のことをなぜか、学者たちが論文にしているのです。
しかし、上司はどのように変わればいいのでしょうか?
それについてもいろんな学説がありますが、私は雑談力を鍛えればいいと思います。

私たちが日頃、職場においてなす会話というのは、なんらか話す必要性があるからしゃべっていることばかりです。明日の予約の確認であったり、常連さんのAさんが最近お店に来てないからちょっと連絡して呼んでほしいということであったり、そういった仕事に必要なことばかりを話しています。
そうではなくて、まったくもってムダと思えるような話をちゃんとするのです。
例えば、あなたに妹さんがいるとすれば、店長が「最近妹さん元気?」と聞くとか。「お父さんお母さん元気?」と聞くとか。「ちゃんとご飯食べてる?」とか。「大学の試験の時期だけど、試験勉強が忙しいんだったらシフトずらしてもらってかまわないよ」とか。雑談レベルの会話をすることです。
雑談力を鍛える
私たちが仕事上、必要に差し迫られてなす会話というのは、すべてなんらかの目的を持っています。売上を上げるためとか、お店の風紀を乱さないためとか、なんらかの理由を持っています。
目的を持っている会話というのは、それを引き延ばせば、説教になったり、上からの命令になったりします。そのような会話だけで私たちは生きていけるでしょうか。ふつうは生きていけないと感じるのではないでしょうか。
では、何があれば生きていけるのでしょうか。さして目的はないけれども、どことなく気持ちが安らぐような言葉のやりとりではないでしょうか。
それを雑談と言ったり、専門家によっては対話と言ったりしますが、そういったものがあるからこそ、職場が円滑にまわっていくのではないでしょうか。
というわけで、あなたのお店の店長さんが雑談力を鍛えない限り、あなたのお店の雰囲気は良くならないので、私はお店を移ることをおすすめします。
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