「もう1つの道を持ちたい」セラピストさんへ ~資格取得と生き方を考える~

2025 10/10
「もう1つの道を持ちたい」セラピストさんへ ...

●質問
メンズエステのセラピストのお仕事と、なにか資格を取って別の仕事の2つを掛け持ちしたいと思っています。どんな資格がおすすめですか? また、資格試験に向けた勉強の方法も教えてください。

●回答
セラピストとして働きながら「このまま続けていいのか」「もう一つの道を用意したい」と思うのは、ごく自然なことです。現実にはお客さんやお店の状況に左右されやすく、将来への不安も大きい仕事だからです。そこで資格取得を考えるのは、とても誠実な一歩だと言えるでしょう。

この問いを考える時、デンマークの哲学者キルケゴールの思想が役立ちます。彼は、人間は「可能性」と「現実」のあいだで揺れ動く存在であり、不安や迷いこそが人を成長させる力だと説きました。

1. 「現実」と「可能性」のあいだに立つ
キルケゴールは、人が絶望を抱えるのは「現実だけに閉じこもる」か「可能性ばかり追いかける」時だと言いました。
現実だけに生きると、「私はこの仕事しかできない」と思い込み、生きがいを失います。
可能性だけを追うと、「資格が取れなかったらどうしよう」と不安に押しつぶされます。

大切なのは、現実を生きながら可能性に向かうことです。つまり、今セラピストとして働きながら資格を目指すことこそ、キルケゴールが説く「誠実な生き方」なのです。

2. どんな資格を選ぶべきか
資格には大きく分けて2種類あります。

・自己表現型の資格:今の仕事を深め、自分の強みを伸ばすもの

・保険型の資格:万一のときに生活を支えてくれるもの

両方を意識すると後悔が少なくなります。

・自己表現型(今の延長で活かせる資格)
アロマ検定、リンパケアセラピスト、ヨガインストラクター、心理カウンセラー、メンタルヘルス系資格

これらはセラピストとしての魅力をさらに磨き、将来は独立や講師業にもつながります。

・保険型(転職・安定に強い資格)
簿記、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、医療事務、介護職員初任者研修

これらは「もし今の仕事ができなくなっても働ける」という安心を持てる資格と言えるでしょう。

資格は「稼ぐため」だけでなく「私はこの方向でも生きられる」という実感をくれるものです。キルケゴール的に言えば、それは「自分自身になる」ための道具です。

3. なぜ資格を取りたいのか
資格を取りたいという気持ちの根底には、「このままの自分では足りないのでは」という不安があります。キルケゴールは、この不安を「人間が自由である証拠」だと考えました。

「私の人生は一つではない」
「もっと違う可能性を持てるかもしれない」

そう思えるのは、あなたが未来に開かれている存在だからです。つまり資格への挑戦は、不安から逃げるのではなく、不安を未来へ変える営みなのです。

4. 資格勉強の方法 ―繰り返しが人をつくる
キルケゴールは「人間は一日にして成るのではなく、繰り返しによって自分になる」と言いました。資格勉強も同じです。

・時間を固定する
毎日同じ時間に30分でも机に向かう。習慣化が最大の武器になる。

・小さな単位に分ける
「この単元だけ」「過去問10問だけ」と、できるだけハードルを下げる。

・不安を味方にする
「落ちるかもしれない」と思う不安は、可能性に向かっている証拠。不安を感じながら勉強すること自体が、あなたを自由にしている。

・成功のイメージを重ねる
資格取得後の自分を具体的に想像する。「その時、私は何をしているか」を思い描くことがモチベーションを支えます。

5. キルケゴールからの励まし
キルケゴールなら、こう言うでしょう。「あなたは不安の中にいる。しかしその不安こそが、あなたが自由であることのしるしだ。今の仕事を支えにしながら、可能性へと歩みなさい。」
掛け持ちで働きながら勉強するのは大変です。けれど、それは「現実を生きながら可能性を求める」という、最も誠実な挑戦です。

いかがでしょうか。
資格を取ろうとする気持ちは、不安の裏返しであり、同時に自由の証です。
おすすめは「自己表現型」と「保険型」を組み合わせ、自分の強みと安心を両立できる資格。
勉強は「小さな習慣」と「不安を味方にする」ことで続けられます。

キルケゴール哲学から見れば、資格への挑戦は単なるキャリアの話ではなく、「私が私自身になる」ための営みです。
不安を抱えながらも一歩を踏み出している今のあなたは、すでに未来へと自由に開かれた存在なのです。

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